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新任管理職研修とは?重要性や成功に導くコツ、会場選びのポイントを解説

2024.04.26

新たにマネジメント職へ就く従業員に対し行われる「新任管理職研修」。マネージャーとしての実務に必要な知識、スキルや意識を身に着けることが大きな目的であり、管理職の育成には欠かせない機会となっていますが、成功のためには研修プログラムの充実や会場選びが重要なポイントとなります。

本記事では、新任管理職研修の目的や重要性、成功のコツをご紹介します。加えて新任管理職研修に使用する会場選びのポイントについても解説いたします。研修開催のご担当者様はぜひ参考にしてみてください。

新任管理職研修の目的・重要性とは?

新任管理職研修は、着任1~2ヶ月目の新任管理職を対象とした研修です。

管理職に求められる役割は、部署全体や部下をマネジメントしながらまとめつつ、チームで目標を達成し成果を上げることです。しかし管理職に必要なスキル・知識は、これまでプレイヤーとして求められていたスキル・知識とは大きく異なります。さらには、周囲から期待されることも変化します。

こうした「管理職としてのスキル・知識・マインドセット」については、まず研修で学んだあとに実践して身に着けていかねばなりません。また企業は新任管理職に「管理職に求められていることは何か?」を理解してもらうとともに、新たな役職への不安を払拭し、スムーズに仕事を進められるようサポートを行うことが責務となります。

そのために必要になるのが「新任管理職研修」です。
新任管理職研修を行うことで管理職自身のモチベーションを高め、部下の育成促進や部署・企業全体の生産性向上につなげられます。

新任管理職研修の主な内容

新任管理職研修には「管理職として必要なスキル・知識を取り入れ、意識転換を促してモチベーションを高める」という目的があります。そのための新任管理職研修では、以下のような新任管理職向けカリキュラム(研修プログラム)が用いられます。

・プレイヤーからマネージャーへの意識転換研修
・部下のマネジメント・育成スキルの基礎研修
・EQ(感情マネジメント力)研修
・リーダーシップ研修
・KPIマネジメント研修

プレイヤーからマネージャーへの意識転換研修

新任管理職研修ではプレイヤーからマネージャーへの意識転換研修が行われます。

プレイヤーとして働いていると「自分が実力を発揮して成果を上げる」という個人単位での意識が重要視されます。しかし管理職においては「どの業務に誰を割り振って成果を上げるか」といった、いわゆる俯瞰視点・管理者視点での働きが重要です。

このような意識転換は一朝一夕で身に付くものではないため、まずは新任管理職研修で管理職としての視点・考え方を学び、シフトチェンジを行う必要があるのです。

部下のマネジメント・育成スキルの基礎研修

管理職の重要な責務として、部下のマネジメントや育成が挙げられます。

管理職となった従業員は部下一人ひとりに適した接し方や育成方法を学び、個々の得手不得手を把握したうえで采配を行い、チーム全体で成果を上げられるようにする役割を担います。

そのため新任管理職研修では、部下への接し方(コミュニケーション方法)やコーチング手法など、育成やサポートに必要なスキルを獲得するプログラムが盛り込まれます。

EQ(感情マネジメント力)研修

EQ(感情知能)とは、自身や他人の「感情」に関する認識、管理を行うことを指します。マネジメントにおいては部下のメンタル不調や離職の防止、ハラスメントの予防といった組織内の課題解決にEQ研修が役立ちます。

EQを高めることで相手の感情・立場に寄り添いながら適切なコミュニケーションが取れるようになるため、新任管理職研修でも多く取り上げられています。

リーダーシップ研修

リーダーシップはチームメンバーを目標達成へと導くために必要な能力のひとつです。しかし、プレイヤーから管理職へ転換した従業員の中には、自身にはリーダーシップがないと感じている者や、現代の理想とはかけ離れた“リーダー像”を持つ者も少なくありません。

リーダーシップ研修では、管理職のリーダーシップを育て、現代に求められるリーダー像とは何かを追求します。これによりメンバーへ方向性を提示し、先導する役割をこなせる力を身に着けてもらいます。

KPIマネジメント研修

新任管理職に求められるスキルのひとつに「KPI(重要業績評価指標)の達成に導くためのマネジメントスキル」が挙げられます。

組織として掲げた目標を達成するためには、管理職が複数のプロセス・指標を設定したうえで各プロセスの評価、達成度合いを把握する必要があります。これこそが「KPI」ですが、何のノウハウもないままKPI計画を立てても形骸化してしまうか、うまく活かせずに終わってしまうケースが多々あります。

研修で新任管理職にKPIマネジメントの手法を学んでもらうことで、目標達成への具体的な取り組みを実現できるようになり、目標達成の確度が高まるでしょう。

新任管理職研修を成功へ導くためのコツ

新任管理職研修を成功へ導くためには、以下の5点を意識し、企画・準備を進めましょう。

コンピテンシー(優れた人の能力・行動特性)を設定する

新任管理職研修ではコンピテンシー(優れた人の能力・行動特性)を設定すると効果的です。たとえば管理職では、「組織としてのパフォーマンスアップを実現できる働きをしている人」をピックアップし、それぞれに共通する特性がコンピテンシーとなります。

コンピテンシーを設定したうえで研修の成果目標へ織り込むことで、研修のゴール(必要なスキル・知識)が明確になり、より効果の高い研修プログラムを選定しやすくなります。同時に、研修後の効果測定がしやすくなる利点もあるでしょう。

組織の課題と研修の目的、ゴールを明確にする

新任管理職研修を実施する際は、組織が現状として抱えている課題を把握することが重要です。
解決課題が明確になれば、研修の目的や必要な内容、ゴールも明らかになります。

また、課題には価値観や考え方といった「適応課題」と知識・スキルなどの「技術的課題」があり、両方にアプローチできる研修内容を設定することで管理職の成長につなげやすくなります。

アウトプットの機会を設ける

新任管理職研修は理論中心の座学研修に偏りやすい傾向にあります。しかし理論を学んだとしても、実際の現場では理論どおりに進まないことも多く、実践しないと忘れてしまう場合も多いものです。

研修の効果をより高めるためには、グループワークやディスカッションなど、理論を理解したうえで発展・応用できるようなアウトプットの機会を多く盛り込むようにしましょう。

研修後の振り返り&サポートを行う

新任管理職研修の効果を高めるには、研修後に参加者へ振り返りを行ってもらうことも重要です。

実務を通じてどのような知識が役立ったか、不足点は何かを内省・把握してもらうことで、管理職自身の成長のきっかけにつながります。

また企業側は新任管理職のフォロー・サポートを行いつつ、実務の中でどんな課題が生じたかをヒアリングすることで、次回以降の研修内容をブラッシュアップしやすくなります

研修に適した会場を選定する

新任管理職研修の成功を実現させるには「会場選び」も重要です。

研修は社内の会議室で開催する方法もありますが、たびたび発生する業務連絡等で気が散ってしまう場合があります。

社外に会議室を借りて新任管理職研修を開催すれば、参加者が研修に集中しやすい環境が生まれます。
余計なノイズが入らず集中できる環境を作ることで、新任管理職の学習意識が向上し、研修の効果が高まる可能性も期待できるでしょう。

新任管理職研修に適した会場とは?

新任管理職研修で成果を得るには、プログラムの内容、講師の選定に加えて「会場選び」が重要なポイントになります。参加者が快適に過ごせる会場を選ぶことで、学習効果の向上や相互交流の促進といった成果が期待できる可能性が高まるでしょう。

会場選びの際には、以下のポイントを押さえたうえで最適な場所を選びましょう。

周りが静かでアクセスしやすい場所にある

新任管理職研修ではマネージャーとして必要な専門スキル・知識などを徹底して学ぶことになります。参加者が集中できる環境を整えるためにも、閑静な場所にある会場を選ぶようにしましょう。繁華街などの騒がしい場所は避けたほうが無難です。

また企業規模によっては、全国から社員を集めて新任管理職研修を開催するところも多いのではないでしょうか。参加者の人数が多い場合は、最寄り駅からアクセスしやすい駅チカの会場を選ぶと利便性がよく、参加者の負担軽減につながります。会場が最寄り駅から離れている場合は、シャトルバスの手配等も検討してみましょう。

レイアウトの自由度が高い会場

新任管理職研修は座学やグループワーク等がメインとなりますが、業種や研修内容によってはロールプレイなど実践的な学習を行う場合もあるでしょう。よって会場選びの際には、机や椅子等のレイアウトが自由に変更できる場所を選ぶと使い勝手がよくなります。

機材や設備、インターネット環境が揃っている

会場選びの際には機材や設備、インターネット環境が整っているかも要チェックです。

たとえばホワイトボードやプロジェクターは座学にあたり必須ですし、参加者が多い場合はマイク、スピーカー等の機材も必要です。また、教材の保管場所としてクラウドストレージ等を使用していたり、WEBでも研修のリアルタイム配信を行ったりする場合(ハイブリッド方式)は高速インターネット環境が必須となります。

会場探しの織には、その会場にどの程度の機材・設備・ネット環境があるのかを事前に確認しておくとともに、レンタルや返却の方法、スタッフによるセッティングや撤収の有無なども合わせて確認しておくと安心です。

ロビーや休憩室がある

新任管理職研修の会場を探す際は、ロビーや休憩室の有無についても確認しておきましょう。

ロビーや休憩室があると、プログラム間の休憩時間に参加者が心身を休めやすくなります。集中力の回復にもつながりますし、参加者同士の交流機会も生まれやすくなるでしょう。

スタッフのサポートが手厚い

新任管理職研修を開催する場合は、スタッフのサポートが手厚い会場を選ばれると安心です。

サポートの手厚い会場では、設営・撤収はもちろんのこと研修の企画・進行などについてのアドバイスをしてもらえる場合があります。

研修担当者の負担を減らせれば、研修プログラムのさらなる充実や参加者のフォローなど、重要な工程に注力できるようになり、研修効果を最大化できる可能性が高まります。

宿泊施設が近く、客室設備が充実している(合宿形式の場合)

新任管理職研修のプログラムは多岐にわたるため、合宿形式で数日間にわたって開催されるケースも多くみられます。合宿形式で開催する場合は「研修会場と宿泊施設が近いか」「客室の設備が充実しているかどうか」といった点もチェックしておきましょう。

なお、合宿形式で新任管理職研修を開催する際は、会議室と宿泊施設が一体になった「研修特化型ホテル」を利用するのもよい方法です。同じ建物内に研修会場と宿泊施設があるためシームレスに移動ができ、参加者や講師、開催担当者の負担減につながります。

食事メニューが充実している(懇親会を開催する場合)

新任管理職研修の一環として懇親会を開催する場合は、食事メニューについても気を払いましょう。
レストラン利用の場合は会場の広さと利用可能な時間、料理の内容、提供方法(個別食か立食ビュッフェ形式か)などを必ず確認します。

また、参加者に応じて食物アレルギー対応食、ハラルフード、ベジタリアンメニューなどの提供も考慮する必要がありますが、施設側がそれらに対応しているかどうかも要チェックです。

新任管理職研修ならL stay & grow晴海へご相談を!

本記事では新任管理職研修の重要性や成功に導くためのコツ、会場選びのポイントをお伝えいたしました。

新任管理職研修は従業員を総括し管理するマネージャーの育成に欠かせない機会であり、企業としては実施効果を最大化することが重要な目標となります。そのためには研修プログラムの構成とともに、快適に過ごせる会場を選定するように心がけましょう。

当「L stay & grow」は、新任管理職研修の開催にも最適な大小の会議室、宿泊、お食事がご利用いただける研修特化型ホテルです。快適で広々とした空間、ホテルスタッフのホスピタリティでご利用される皆様の学びをサポートいたします。
当館は東京駅、品川駅、羽田などの主要ターミナル駅からアクセスしやすく閑静な立地にあるため、集中して学びを深めるのにも最適です。

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