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宿泊研修とは? メリットや効果的な内容設計・会場選びのポイント・注意点を徹底解説!

業務から離れた環境で行われる宿泊研修は、集中力が高まるため企業の社員教育において非常に効果的な方法です。
宿泊研修を行うことで学習効果の向上やチームビルディング、社員のモチベーション向上など、さまざまなメリットが得られます。
一方、実際に実行する研修担当者から見れば「参加者のモチベーション管理」をはじめ「会場となる施設選び」「研修内容や時間の管理」など、さまざまな課題があることも事実ではないでしょうか。
本記事では宿泊研修の具体的な効果やプログラム内容の設計例、成功事例や会場選びのポイントを解説いたします。また、宿泊研修を実施する際の注意点も合わせてご紹介しています。
「宿泊研修を成功させ、業務効率化を目指したい」
「宿泊研修でチームの連携を強化したい」
「従業員にリフレッシュしてもらいたい」
このようにお考えの研修担当者様は、ぜひ本記事をご参考にしてみてください。
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宿泊研修とは?定義や特徴を紹介

宿泊研修は「合宿研修」とも呼ばれる研修で、社員が宿泊を伴って行う企業研修です。
短いものであれば1泊2日、長ければ7泊8日程度開催されるケースが多く、研修期間中は原則として同じ施設内に参加者が寝泊まりし、日中は研修やレクリエーション、夕方以降はミーティングや自由時間とするケースが一般的です。
複数のセッションを通じて集中して学べるため、通常の1日研修やセミナーに比べて学びが深くなりやすく、定着率も高い特徴があります。
他の研修との違い
通常の研修と宿泊研修を比較したとき、宿泊研修は長期間にわたる研修を通して知識の定着を図ることができる違いがあります。
1日や半日の研修では時間的な制約もあり、学びが浅くなりがちです。
一方宿泊研修では、食事や睡眠、余暇の時間を除いて社員が集中して学ぶ時間を確保しやすく、より実践的な内容に対応できます。
宿泊研修のメリットや効果

宿泊研修を行うメリットや効果は以下のとおりです。
学習内容の定着率向上
宿泊研修では社員が研修に集中しやすい環境が整っているため、学びが実務に直結しやすく、定着率が高まりやすいメリットがあります。
社内研修では同じ社内ということもあり現在進行中の仕事や呼び出し等で気が散るケースも多いものです。一方、会社を離れて行う宿泊研修は外部からの邪魔が入りにくく、目の前の研修のみに集中しやすい利点があります。
こうした特徴から、宿泊研修は1つの分野のスキルや知識を深掘りする研修や、幅広い知識の習得を目的とする新入社員研修など、短期間で集中的にスキルを学ぶ研修に宿泊研修が多く用いられています。
チームビルディングの強化につながる
宿泊研修では社員同士が長時間を共に過ごすことで、信頼関係が自然に築かれ、チームの結束(チームビルディング)が強化される効果もあります。
例えばグループワークや共同作業を取り入れることで、普段の業務では見られない協力関係を育むことができ、コミュニケーションが盛んになる効果が期待できるでしょう。
また研修時間以外でも、食事の時間や懇親会、レクリエーションの時間を共有することで、これまで関わることが少なかった従業員同士の交流が深まるケースが多く見られます。
事実、近年ではこうしたチームビルディングの強化や連携力の強化、部署間の繋がり強化を目的に宿泊研修を実施する企業も少なくありません。
リフレッシュ&モチベーション向上につながる
業務のストレスから解放された状態で行う研修は、社員のモチベーションを高め、業務に対する意欲を再燃させる効果もあります。
例えば、ある営業チームが宿泊研修を実施した際、日常の業務に追われていた社員たちは研修中にリフレッシュし、新たな視点で自分の業務に向き合えるようになりました。
研修後、社員たちはモチベーションが向上し、業務に対する意欲が再燃。研修で学んだコミュニケーションスキルを実践することで、クライアントとの関係構築がスムーズになり、営業成績が向上した事例があります。
業務の中では得られない体験でリフレッシュし、モチベーションが向上する効果は、ある種の“非日常”で過ごす宿泊研修だからこそのメリットだといえます。
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宿泊研修が適している内容とは?

宿泊研修は、1日で終わらないような内容の学習に適しています。
またそれ以外にも、部署や部門、チーム内の関係性の強化や心身のリフレッシュにも有効です。
長時間にわたる学習が必要な場合
例えば新入社員研修や新人管理職研修、リーダーシップ研修といった研修では、幅広い知識を効率よく学習していく必要があります。よって1日や半日などの研修を繰り返すよりも、宿泊研修を開催し集中的に学ぶことがもっとも理にかなっているといえるでしょう。
<例>
・新入社員研修
・新人管理職研修
・リーダーシップ研修
・新システムの導入研修
・プロジェクトの進行についての研修 等
また新しいシステムの導入や、複雑なプロジェクトの進行方法を学ぶ場合、数日にわたって集中して学ぶことで知識の習得が確実になります。
チームビルディングを強化したい場合
部署間・部門間や新しいチームのメンバー同士が協力する必要がある場合、宿泊研修の実施が効果的です。
同じ施設内で社員同士が共に過ごすことで、業務外の会話や共同作業を通じて自然にコミュニケーションが生まれ、信頼関係が深まります。
これによりチームメンバー間の信頼関係が深まり、プロジェクトの進行がスムーズになった事例もあります。
業務ストレスの解消やリフレッシュが求められる場合
日常業務でストレスが溜まり、モチベーションが低下している社員には宿泊研修が適しています。
業務効率アップには仕組みの改革だけでなく、そこで働く人材のモチベーションも大きく左右します。
普段の業務から離れた環境でリフレッシュすることができれば、モチベーションも復活。結果、研修後により高いエネルギーを持って仕事に取り組めるようになるでしょう。
宿泊研修の内容設計は?プログラム選定のポイント

宿泊研修のメリットを把握したところで、ここからは宿泊研修のプログラム設計・実施方法の例をご紹介します。「どんな内容にすべきか?」と迷った際には、参考にしてみて下さい。
目的に応じた学習内容を選定する
内容は目的によっても異なりますが、一般的な宿泊研修では次のような構成でプログラムを進めていきます。
(例)
・目的:スキルアップ、チームビルディングなど
・目標:具体的な成果(例:コミュニケーション向上、リーダーシップ強化)
・日程:2泊3
【プログラムの例】
日程 | 内容 |
初日 | オリエンテーション、アイスブレイク、ビジネスマナー講座などの座学 |
2日目 | スキルアップ講座、チームビルディングのためのアクティビティなどの実施 |
3日目 | ケーススタディ、アクションプラン作成、修了証授与、解散 |
宿泊研修初日は研修の目的や内容を理解し、参加者同士のコミュニケーションを促進する準備を整え、基本的なスキルを確認するための時間を設けます。
2日目にはスキルアップと実践的なチームワークを行い、実務で役立つ能力を深める内容を提供すると良いでしょう。
そして3日目には学んだ内容をケーススタディで試し、具体的なアクションプランを立てることで、研修の成果を業務にどう活かすかを明確にしていきます。
最後は修了証で達成感を与え、解散とします。
実践的なプログラムを取り入れる
研修を効果的にするためには、参加者が実際に体験できる実践型のプログラムを盛り込むことが好ましいです。
たとえばケーススタディやグループディスカッションでは社員同士で意見を交換し合い、自身の中にはない意見を聞くことで学びを深められます。
【実践的プログラムの例】
ケーススタディ | 実際の事例をもとに学びを深める |
ロールプレイ | 実践的なシチュエーションで学びを試す |
グループディスカッション | 意見交換を通じて知識を深める |
ワークショップ | 課題解決に取り組み、実務での応用を実感 |
こうした実践的なプログラムは座学のみの研修に比べると参加者が能動的に学びを深められ、学習効果も高い傾向にあります。
実際に企業の宿泊研修では、上記のような実践型プログラムが積極的に取り入れられています。
企業のニーズに合わせてカスタマイズする
宿泊研修は、企業やチームのニーズに合わせて柔軟にカスタマイズするのがおすすめです。
たとえば営業チーム向けには顧客対応スキルを強化するため、ロールプレイやシミュレーションを盛り込み、信頼関係の築き方や提案力を向上させた内容が効果的です。
一方マネージャー層には、部下のモチベーションを引き出す方法や問題解決力を養う研修プログラムを提供するとよいでしょう。これにより、管理職に必要なリーダーシップやチームマネジメントを強化することができます。
上記はあくまでも一例ですが、研修内容を参加者の役割に合わせて調整することで、より実践的な成果を得やすくなるでしょう。
宿泊研修の期間と内容のバランスの取り方

宿泊研修を実施する際、研修の期間と内容のバランスをうまく取ることが成功のカギを握ります。
研修が短期間すぎると学びが浅くなりがちで、逆に長期間すぎると参加者の疲労感が増し、効果的に学ぶことができない可能性もあるからです。
ここでは、宿泊研修における適切な期間と内容の調整方法を紹介します。
1. 短期間でも効果的に学ぶための工夫
宿泊研修を1泊2日や2泊3日などの短期間で実施する場合、内容を過度に詰め込みすぎないようにしましょう。短期間の研修では学びのポイントを絞り、集中して学べるようにプログラムを設計することが成功の秘訣です。
例えば、必須のスキルや知識に焦点を当て、ワークショップやディスカッションを取り入れる形式は短期の宿泊研修において非常に効果的な手法です。能動的に学べるプログラムを盛り込むことで、参加者が積極的に学び合い、理解を深めやすくなります。
さらに短期間の宿泊研修では、参加者が疲れを感じない程度に、研修内容とリフレッシュの時間をうまく両立させることが必要です。
リフレッシュタイムを設けることで参加者の集中力を維持しつつ、効果的に学びを深められます。
2. 長期間の研修は休息時間の調整がカギ
3泊4日以上の長期間の宿泊研修では、参加者が集中し続けるのは難しいため、適度にリフレッシュする時間を確保することが重要です。
長期間の研修では全体のプログラムをいくつかのセクションに分け、それぞれのセクション間に休息やリラクゼーションの時間を取り入れましょう。
例えば、1日目と2日目は座学やワークショップを中心に行い、3日目には半日の自由時間やリフレッシュタイムを設けるなど、参加者が疲れを感じないように工夫すると効果的です。
またリフレッシュタイムの際に、施設内のカフェや屋外のスペースなどを利用できるようにしておけば、参加者がリラックスしやすくなります。
3. 内容の深さとプログラムの強度を調整
研修の期間が長くなれば、その分内容も深く掘り下げられるため、詳細な議論や実習を行いやすくなります。その一方で、事務局は参加者の体力や集中力も考慮し、内容を詰め込みすぎないように調整することも必要です。
また、長期間の研修では、研修内容を参加者のスキルレベルや部門に応じてカスタマイズする方法も有効です。
例えば「管理職向け」「営業職向け」「一般職向け」の内容を分けて提供すれば、それぞれに適したスキルを提供でき、参加者は的確に研修効果を得やすくなります。
なお、長期間の研修では、1日の終わりに反省会やディスカッションを行うのもおすすめです。
学んだ内容を実践的に整理する時間を持つことで、より理解が深まります。
4. 研修の目的を再確認してプログラムを調整
短期間で集中して学び、長期間でより深く掘り下げて学べるように、宿泊研修の目的に応じて期間と内容のバランスを調整することが大切です。
研修の内容と期間をうまく調整しながら最適な学びの環境を提供すると、宿泊研修を成功させやすくなります。
リーダーシップ研修を目的とする場合は、座学やロールプレイングを取り入れて、より実践的な内容に焦点を当てる必要があるでしょう。
より良い宿泊研修にするための効果測定・フォローアップ方法は?

宿泊研修はその特性上、企業にとって大きな投資となります。
研修担当者は研修の成果をしっかりと評価し、次回以降の研修に反映させるために、適切な評価手法を選択して実施することが重要です。
•事前・事後アンケートによる定量的評価
•行動変容チェック
•360度フィードバック
•KPI(重要業績評価指標)を用いた測定
•フォローアップアンケート
【フォローアップの例】
•メンター制度やピアサポートの導入
•オンラインプラットフォームでの復習制度の実施
•追加研修の実施
効果的な測定方法を取り入れれば、研修が参加者に与えた影響を把握し、次回以降の研修内容を改善するための貴重なデータを得ることができます。
また、評価後は参加者のフォローアップも欠かせません。
ここでは、宿泊研修の効果を測定するための具体的な方法について紹介します。
効果測定方法の例
1. 事前・事後アンケートによる定量的評価
研修前と研修後にアンケートを実施し、参加者の知識やスキル、態度の変化を測定する方法です。
研修前に「このテーマについてどの程度理解していますか?」という質問を投げかけ、研修後に同様の質問を再度行うことで、変化を視覚的に確認できます。
定量的に評価できるため研修の効果を数値で把握しやすく、次回の改善点が明確になります。
2. 行動変容チェック
研修後、参加者の実務における行動の変化を観察する方法です。研修内容が実際に職場でどれだけ活用されているかを確認するため、数週間後に再度チェックを行います。
例えば、「チームメンバーとのコミュニケーションが増えましたか?」など、研修で学んだスキルを業務にどう活かしているかをフィードバックとして集めます。
この方法は実際の変化を追跡できるため、研修の実践的な効果を測る上で非常に有効です。
3. 360度フィードバック
参加者を中心に、同僚や上司、部下からのフィードバックを集めて評価する方法です。
この方法には、参加者自身では見落としてしまう可能性がある視点を補完できるメリットがあります。
研修後に周囲の人々から、参加者の業務スキルや態度、リーダーシップの変化についてフィードバックをもらうことで、客観的な評価を得られます。
4. KPI(重要業績評価指標)を用いた測定
研修の効果が具体的な業績にどれだけ貢献したかを測りたい場合には、宿泊研修の前に達成したい具体的な目標(KPI)を設定するのも効果的です。
KPIの設定においては、数値目標だけでなく、例えば「時間管理スキルの向上」や「チーム内コミュニケーションの改善」など、定性的な目標も合わせて設定することが有効です。
こうした目標に対しても具体的な指標(例:チーム内会議の頻度や、進行中のプロジェクトにおける課題解決までの時間)を設定することで、研修効果を多角的に測定できます。
このように、KPIは業績や進行状況だけでなく、研修後の行動変容に関する目標も設定することで、研修の成果をより包括的に評価できるようになります。
5. フォローアップアンケート
研修後数ヶ月にわたって、参加者に対してフォローアップアンケートを実施し、研修内容の定着度や活用状況を確認する方法です。
これにより「研修が実務にどう活かされているか」「どの部分が定着し、どの部分が改善の余地があるか」を明確にできます。
そして定期的なアンケートを通じて参加者の成長を支援しつつも、継続的な改善に役立てやすくなります。
フォローアップ方法の例
メンター制度やピアサポートの導入
研修後のフォローアップとして、 メンター制度やピアサポートの導入は非常に効果的です。
メンター制度では、研修参加者に実務に精通した先輩や上司をメンターとしてつけ、学んだ内容を現場で実践するサポートを行います。メンターが定期的に進捗確認やフィードバックを行うことで、参加者は実務に直結した学びを継続的に深められます。
ピアサポートでは、参加者同士での情報交換や学び合いを推奨し、協力して研修内容を実務に活かす方法を共有します。
こうした制度は、参加者のモチベーションを維持し、学びを定着させる効果があり、参加者の成長を支援する重要な要素となります。
オンラインプラットフォームでの復習制度の実施
研修後の学びを定着させるためには、オンラインプラットフォームの活用が非常に有効です。
研修で学んだ内容や資料・ビデオをオンラインプラットフォームにアップロードし、参加者がいつでも復習できるようにすることで、研修後も継続的な学習が可能になります。
また参加者は自分のペースで学習を進め、必要に応じて繰り返し復習できるため、知識の定着率が向上しやすくなるのも利点といえるでしょう。
さらに、オンラインプラットフォームでは、研修後のクイズやテストを通じて理解度を確認したり、ディスカッションフォーラムで意見交換を行ったりすることもでき、学びを深めるための有効な手段となります。
オンライン用に教材を準備する手間こそかかりますが、研修後もオンラインで支援し続けることで学びを持続しやすく、実践に生かしやすい環境が生まれます。
研修効果をより高めたい場合は、ぜひ検討してみましょう。
追加研修の実施
追加研修の実施は、参加者が研修内容をさらに深め、実務へ活用するために重要です。
研修が終了した後、特定のテーマに焦点を当てた追加研修を行うことで、できます。
例えば「コミュニケーションスキルの向上」や「リーダーシップの実践」など、研修後に参加者からのフィードバックを元に、ニーズに応じた内容で実施します。
このような研修を行うことで、参加者が直面する課題に対してさらに実践的なスキルを習得できる機会を提供できます。こうした機会があれば、自然と職場での実践につながっていきます。
また、定期的な追加研修を実施することで、研修内容が一過性のものではなく持続的な学びとして定着しやすくなります。
宿泊研修に最適な会場を選ぶポイント

宿泊研修の成功には内容を充実させることが重要です。その他、欠かせない要素として“会場選び”が挙げられます。
以下に当てはまる会場は、宿泊研修中も快適に過ごせて、集中力を高めやすいため研修効果をアップさせやすい会場です。
【宿泊研修の会場・施設選びで重視したいポイント】
・アクセス良好であるか |
以下を参考に選び方のポイントを把握しておき、会場選びにご活用下さい。
アクセス良好であるか
研修会場は、参加者全員がスムーズに到着できる立地にあることが理想です。
主要な交通機関から近い場所に位置し、駅から徒歩圏内やバスの便が良いなど、アクセスの良さを重視して会場を選びましょう。遠方から参加する社員がいる場合は、最寄りの空港からのアクセスや送迎サービスの有無も確認することが大切です。
移動の負担を減らすことで、研修のスタートから参加者の集中力を維持しやすくなります。
設備が充実しているか
宿泊研修を円滑に進行させるには、会場の設備が重要です。
必要な電子機器(プロジェクター、スクリーン、マイク、スピーカー)やインターネット環境(Wi-Fi)の整備はもちろん、ホワイトボードやビデオ会議用の設備、十分な照明や座席配置など、参加者が快適に学べる環境が整っているか確認したうえで会場を選定しましょう。
研修内容に適した設備があればプログラムをスムーズに進行でき、学びの質が向上します。
静かで集中しやすい環境が整っているか
宿泊研修の成果を上げるためには、静かで集中しやすい環境が不可欠です。
そのためには繁華街などの喧騒から離れており、かつ落ち着いた場所にある研修施設を選びましょう。施設周辺に車や人の往来が少なく、自然に囲まれた場所であれば、参加者が心地よく集中できる空間が提供できます。
また、会議室内の音響や温度管理も快適さを維持する要素となります。学びの質を高めるためにも、研修会場の空調設備についても確認しておくとよいでしょう。
研修会場(会議室など)の広さが選べるか
宿泊研修を実施する際には、研修に参加する人数に応じた適切な会場を選ぶことが大切です。
大人数であれば広めの会議室を選び、小グループであればグループワークに適した会議室を確保できる施設を選ぶと良いでしょう。広すぎると参加者が散漫になりがちで、狭すぎると息苦しく感じることもあります。
参加者同士のやり取りや発表がしやすい環境を作るためにも、会議室の種類が豊富で部屋の広さや配置に柔軟に対応できる施設を選びましょう。
リフレッシュできる場所があるか
宿泊研修では、集中した学びの後にリフレッシュできる場所があるかどうかも重要です。
研修会場内に休憩用のラウンジやレストランなどが整っていると、気軽にリフレッシュしたり、他の参加者との交流が自然に深まったりする効果があります。
参加者が気分転換をしながらリラックスして研修に臨める環境では、研修内容をさらに吸収しやすくなり、学習効率も向上します。
宿泊部屋のクオリティが高いか
宿泊研修では、参加者が快適に休息できる宿泊部屋のクオリティも重要な要素です。
宿泊部屋には快適な寝具や清潔な環境、適切な温度調整など、リラックスできる空間が整っているか確認しましょう。また部屋が広く静かな環境であれば、参加者はしっかりと休息でき、研修に集中するエネルギーを蓄えることができます。
宿泊施設のクオリティが高いと参加者の満足度も向上し、研修全体の効果が高まる恩恵もあります。
研修担当者様は「研修がメインだから宿泊部屋はそれなりでいい」とおざなりにせず、こだわって探されることをおすすめします。
食事の質が高く、バリエーションが豊富か
研修中の食事は、参加者の集中力維持に大きく関わります。
よって会場選びの際には「栄養バランスが取れていて食事の質が高いか」「バリエーション豊富で参加者の好み・アレルギーに配慮されたメニューが提供されているか」を必ずチェックしましょう。
毎日提供される食事が充実していると、参加者の満足感が高まり、研修中のモチベーションをキープしやすくなります。
研修会場には食事メニューを事前に確認・相談できるところがほとんどですので、あらかじめ問い合わせておくと安心です。
スタッフの対応が手厚いか
研修をスムーズに進行させるためには、会場スタッフの対応が重要です。
具体的には宿泊研修の実績が多く、経験豊富なスタッフが在籍している会場がベストです。
宿泊研修の開催実績が多い会場では、研修担当者のニーズへ迅速に対応でき、親切な対応をしてくれるスタッフが揃っています。
万が一研修中にトラブルが発生した場合でも、適切に対応・サポートしてもらえるため研修の進行が妨げられず、研修担当者・参加者双方のストレスが軽減されます。
また、宿泊研修に特化した会場では、研修の企画段階から終了後のフォローまでワンストップで相談・サポートが受けられる場合があります。このような会場なら宿泊研修の開催実績が少ない場合でも安心して利用でき、成功の可能性が高まるでしょう。
▼宿泊研修の企画から伴走サポート|研修特化型ホテルのL stay & grow【公式】
セキュリティや安全管理が万全か
宿泊研修中に参加者の安全を守るためには、施設のセキュリティや安全管理を確認することも重要です。
会場を比較する際には、施設内の入退室管理や防犯対策、非常口や避難経路が明確であるかを確認しましょう。また施設が災害時の対応マニュアルや救命設備を整えていることも大切です。
宿泊研修の成功事例

ここからは、宿泊研修の成功事例をご紹介します。
企業の中には宿泊研修を実施し、学習の推進やチームビルディング強化に繋げる企業も多く見られます。実施内容をご参考にしていただき、自社の研修効果を高める施策に活用してみて下さい。
【事例1】NECソリューションイノベータ株式会社
NECソリューションイノベータ株式会社では、コロナ禍でのギャップを埋めるため温泉街のホテルで宿泊合宿を実施しました。
ディスカッションでは他部門からのフィードバックを受け、客観的な視点で見た強み・弱みを把握。
チームビルディングのためのアクティビティやサウナ、食事等で交流を深め、相談先の確保やチームワーク強化に繋がりました。
参照:NECソリューションイノベータ株式会社| 導入事例 |ONSEN WORK
【事例2】株式会社シンクロ・フード
株式会社シンクロ・フードでは、チームリーダー向けの宿泊研修を実施しました。
1日目はストレングスファインダーを用いたマネジメント研修、懇親会を実施。
2日目は座学に加え、対話形式の座談会を行いました。
普段顔を合わせる機会が少ないチームリーダー同士が集まり、交流を深めることで当事者意識の向上、モチベーションアップに成功しています。
参照:株式会社シンクロ・フード| 導入事例 |ONSEN WORK
宿泊研修を成功させるための注意点

宿泊研修を成功させるにはいくつか注意したいポイントもあります。これから宿泊研修を計画されている企業様は、以下の4点に注意して企画を行いましょう。
新入社員が対象の場合は目的説明を丁寧に
新入社員向けの宿泊研修では、「なぜ泊まりがけで研修を行うのか」を丁寧に説明することが重要です。
新入社員は宿泊研修に対して不安な気持ちやマイナスイメージを抱くことが多いため、目的をきちんと伝えずに参加させるとモチベーションが低くなることがあります。
研修の目的や得られる成果を具体的に示し、過去の参加者の感想を紹介すれば、前向きに参加する気持ちを促進できます。また目的を明確にすることで、参加者の不安を取り除き、積極的に学べる環境を作れるでしょう。
参加者のニーズを事前調査してから開催する
参加者のニーズに合わない研修を実施しても、十分な効果は得られません。
宿泊研修を成功させるためには、事前に参加者が求める内容を把握し、それに合わせたプログラムを作成することが不可欠です。
事前アンケートや管理職へのヒアリング、過去の研修データを活用するなどして、参加者が本当に必要とするスキルや知識を研修内容に反映させましょう。
こうした事前調査に基づく調整を行えば、研修の効果を最大化できます。
コストを明確にしてから計画を立てる
宿泊研修にはコストがかかるため、事前に費用を試算してから計画を立てることが重要です。
必要な予算を明確にし、費用対効果を考慮して開催の可否や規模を決定すれば、予算オーバーを防げます。
費用が不明な場合は利用予定の施設に早めに問い合わせ、必要な費用を把握しておきましょう。
ほかには近隣の施設を選んで交通費を削減したり、施設のキャンペーンや宿泊研修パックを活用したりといったコスト削減方法もあります。
スケジュールと内容のバランスに注意する
宿泊研修が過密スケジュールだと、参加者の負担が増して集中力が低下します。
集中力の低下を防ぐには自由時間や交流の場を設けつつ、研修の合間にリフレッシュできる時間を確保することが大切です。詰め込みすぎになりすぎないような配慮を行いましょう。
また研修内容も座学ばかりに偏らないようにし、実践的なプログラムを組み込むことが重要です。ワークショップやケーススタディ、ロールプレイなどをうまく活用しながら、業務にすぐさま活かせるスキルが身につくプログラムを盛り込みましょう。
宿泊研修には研修特化型ホテルのL stay&growをご活用ください!
本記事では宿泊研修の特徴やメリット、主な内容や会場選びのチェックポイント、注意点について解説いたしました。
宿泊研修は単発の研修に比べ、プログラム内容を深掘りして学習しやすい点が大きなメリットです。また旅行のような気分でリフレッシュできたり、交流を深める機会が作れたりと、通常の研修にはない魅力もあります。
新入社員研修など特定の階層向けに行うだけではなく、「チームの結束を高めて業務効率化に繋げたい」というときにも、ぜひ宿泊研修を活用してみてください。
なお宿泊研修を成功させるには、研修内容のニーズ調査や会場探しを含めた事前準備を早めに進めていくことが重要です。
L stay&grow(南砂町・晴海)について
南砂町・晴海の2拠点に展開するL stay&growは、宿泊研修に必要な会議室・宿泊部屋・レストランを備えたカンファレンスホテル(研修特化型ホテル)です。
L stay&growの各拠点では大小さまざまな規模の研修が開催可能な会議室を備えており、参加人数に応じて最適な広さの会議室をお選びいただけます。
【カンファレンスルームの例】
・L stay&grow南砂町|SIERRA 1+2+3 /最大195席
・L stay&grow晴海|COMPASS /最大135席
またL stay&growでは、経験豊富なコンシェルジュが企画段階から研修終了までご担当者様を伴走サポートいたします。「宿泊研修ではどんなレイアウト・内容が良い?」といったご相談はもちろん、機材の手配や資料作成のサポート、当日のオペレーション等についても徹底フォロー。
研修期間を過ごす客室やお食事の内容につきましても“大切なプログラム”として考えており、ご担当者様のご意向に沿ったご提案をさせていただきます。
ホテルクオリティのお食事、広々とした清潔な客室では、参加者様・講師の皆様が快適な研修期間をお過ごしいただけます。
【客室例:晴海|リラックスツイン】
【客室例:南砂町|ダブルルーム(シングルユース)】
【朝食のご提供例:晴海】
【昼食のご提供例:晴海】
【夕食のご提供例:南砂町】
なおL stay&grow各館は主要駅からのアクセスも良好な立地にあり、参加者様のご負担を極力減らせるのも特徴です。
「宿泊研修の会場を探している」「研修会場と宿泊、食事をまとめて手配したい」とお考えのご担当者様はもちろん、宿泊研修を初開催する場合も、ぜひお気軽にL stay&growまでご相談ください。