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内定者研修の事前準備はどう進めればいい? 成功のコツや会場選びのポイントも解説
内定者研修は学生から社会人へ意識を転換し、社会人に必要なスキル、チームワークを形成するための重要な研修です。一般的に10月~4月の入社までの時期に行われる場合が多く、内定者に必要な「社会人スキル」「同期や先輩とのチームワーク」を醸成し、入社に対する不安を払拭することができます。
ただしそのためには、会場選びなどの事前準備を早めに行うとともに、内定者が求める内容を盛り込んだ研修内容を構成する必要があります。
本記事では内定者研修の事前準備の流れや、研修を成功させるコツと注意点、会場選びのポイントを解説します。数多の企業から自社を選んでくれた内定者の辞退を防ぎ、企業に対するエンゲージメントを向上させたいとお考えの担当者様は、ぜひご参考にしてみてください。
内定者研修の事前準備の流れ
内定者研修の事前準備の大まかな流れは以下のとおりです。
1.内定者(新入社員)に求めるスキルを洗い出す
2.優先度の高いスキルを絞り込んで研修に組み込む
3.対象者と目的・期間・開催方法を決定する
4.参加社員等の関係者に周知
5.会場や宿泊施設、食事、外部講師等の手配
6.研修プログラムの作成
1.内定者(新入社員)に求めるスキルを洗い出す
内定者研修を実施する際は、まず入社後の育成計画をもとに「求めるスキル」を洗い出します。部署や職種に応じて1年次に必要なスキルを明確にしたうえで、入社時に持っていてほしいスキルをリストアップしましょう。
2.優先度の高いスキルを絞り込んで研修に組み込む
リストアップした「入社時に持っていてほしいスキル」について優先順位をつけ、優先度の高いスキルを研修に組み込みます。このとき注意したいのが、課題や目標を増やしすぎないことです。内定者研修ではOJTなど実務に即した研修は難しいため、あくまでも入社時に必須のスキルだけを組み込みましょう。
3.対象者と目的・期間・開催方法を決定する
目標や課題、身に着けてもらうスキルの設定ができたら対象者(内定者全員か、部署・学歴別か)を決定し、研修の目的、期間、開催方法を決定します。開催が数日以上になる場合は宿泊研修も検討するとよいでしょう。
開催方法については会議室等でのオフライン(対面)、オンライン、両方を同時開催するハイブリッドがあります。
開催方法について近年はオフライン(対面)での開催が再び増加していますが、遠方の内定者が多い場合はオンラインやハイブリッドでの開催も視野に入れるとよいでしょう。
4.内定者、参加社員等の関係者に周知
研修内容の詳細が決定次第、参加対象となる内定者や運営や司会者、講師として参加する自社社員に対し周知を行います。詳細な情報や目的について早めに共有することで準備がスムーズに進められます。
5.会場や宿泊施設、食事、外部講師等の手配
詳細が固まった時点で会場を押さえます。宿泊型研修の場合は宿泊施設や食事の手配も必要です。会場が最寄りから遠い場合にはマイクロバス等の交通手段の手配も検討したほうがよいでしょう。
外部講師を招く場合は早めにオファーを打診し、手配します。
6.研修プログラムの作成
各種手配が済んだら、研修プログラム(カリキュラム)を作成します。人員を確保できる場合は、各種手配とは別の担当者がプログラムを同時進行で作成すると効率的です。マナー研修やコミュニケーション研修、OAスキル研修などそれぞれ偏りのないボリュームで作成していくとよいでしょう。
内定者研修の効果を高める6つの秘訣
内定者研修では内定者が感じる“入社前後のギャップ”を埋めること、不安を解消することが大きな目的になります。この2点を踏まえ、内定者研修の効果を高める秘訣をご紹介します。
はじめに研修の目的・ゴールを明確に定める
研修の目的やゴールは明確に定め、言語化しましょう。
「内定者に基礎的なビジネスマナー、コミュニケーションスキルを身に着けてもらい、学生から社会人への意識転換をしてもらう」「業務に必要な最低限のOAスキルを身に着けてもらい、スムーズに業務を始められるようになってもらう」というふうに、何を学んで習得してもらうのかを明確にすることで研修の成果がわかりやすくなります。目的が明確であれば振り返りがしやすい利点もあるでしょう。
内定者が快適に過ごせる会場を選ぶ
内定者研修では会場選びが重要です。内定者の多くは初めての研修ということもあり緊張や不安を抱えています。ストレスの大きい状態では学習効果にも影響が及ぶ懸念もあるでしょう。
空調や設備面が充実していたり適度な休憩スペースがあったりする会場ならば、緊張がほぐれて快適に過ごすことができ、学習効果も高まります。
懇親会などで同期・先輩と交流できる機会を設ける
内定者のエンゲージメント向上を重視したい場合は、懇親会を開催するのもよい方法です。
内定者は「自分以外の内定者と仲良くなれるか」「先輩社員との接し方がわからない」などの不安を抱えているケースが多いです。懇親会で同期や先輩社員と交流を深めることで、入社への不安がほぐれ、前向きに入社準備へ取り組めるようになります。
内定者のリクエストに応えた研修内容を盛り込む
内定者研修を行う際には、内定者が求める研修内容を盛り込むのも効果的です。
一般的に研修というと「企業が身に着けてもらいたいスキル・知識を学んでもらう」という目的がメインとなりますが、内定者研修の場合は内定者のニーズ(交流したい、社風・実際の仕事内容を知りたい等)を盛り込むことで内定者との関係強化につながります。
事前にヒアリングし、内定者のニーズに合った内容をプログラムの一部として盛り込んでみましょう。
ゲームやレクリエーションを活用する
内定者との交流を深めるには、ビジネスゲームやグループワーク、レクリエーションを活用するのもよい方法です。
内定者研修では座学など「受け身の学習」に傾きがちですが、楽しみながら交流を深めることがメインとなるコンテンツを盛り込むことで、内定者の緊張をほぐしつつより深い交流ができるようになります。
ヒアリングで内定者の成果を確認する
内定者研修を開催したあとはアンケートなどで参加者の意見をヒアリングしましょう。成果を振り返ることで内定者の満足度や学習効果をはかることができます。
ヒアリング結果は開催運営チーム全体で共有し、次回開催時の改善に活かしましょう。
内定者研修の準備で知っておきたい注意点
内定者研修の準備を進める際には、以下の4点に注意しましょう。
内定者の不安、特性・スキルを把握する
研修プログラム作成でもっとも重要なことは、内定者がどのような点に不安を抱いているのか、どんな特性・スキルを持っているのかを把握することです。
内定者の不安を解消する内容を盛り込めば、入社前の不安を解消し、前向きな気持ちで入社を迎えられます。内定辞退の阻止にも効果的でしょう。
また内定者の特性、スキル、得意不得意を把握することで強化すべき部分や補うべき部分が明確になり、プログラムを作成しやすくなります。
企業側の要求する者を押し付けるのではなく、あくまでも「内定者」をベースとしたプログラム作りを心がけましょう。
参加を強制しない
内定者研修はあくまでも任意で行うものであり、内定者についても参加は任意となります。企業側が参加を強制したり、不参加を理由に不利益となる扱いをしたりすることは違法になる可能性があります。
【違法とみなされる可能性があるケース】
・会社の指揮命令で内定者研修を行う
・(事実上を含み)強制参加である
・時間と場所が拘束されている
内定時点では内定者は会社側と労働契約を結んでおらず、研修参加の義務はありません。
上記に当てはまる研修を行うと法令違反とみなされる可能性が高いため注意しましょう。
もし内定者研修の参加率を高めたいのであれば、内定者のニーズを満たし、かつ「参加したい」と思わせる内容の研修プログラムを設計しましょう。
賃金支払の対象になる研修か事前に確認しておく
内定者研修の強制参加は違法となることをご説明しましたが、自由参加としていても研修の目的が「基礎的スキル・ツール等の習得」であり、かつ全員参加を前提としているものであれば、研修が業務としてみなされ賃金の支払いが必要になることがあります。
賃金支払に相当するのか不明な場合は、あらかじめ社労士に確認しておくと安心です。
ドレスコードを周知しておく
内定者が不安に感じることのひとつに「どのような服装でいけばいいかわからない」という点があります。そのため、内定者研修の通知時に服装や髪形の規定を明確に伝えておきましょう。
不安を取り除くことができれば、内定者研修への参加へのハードルも低くなり、参加率アップにつながる可能性があります。
内定者研修の成功につながる「会場」選びのポイント
内定者研修の成功には会場選びも寄与しています。社外会場を探す際にはいくつかのポイントがあり、内定者が快適に過ごせる会場を選ぶことで余計なストレスをかけることなく、学習意欲・交流意欲の向上などが期待できるでしょう。
本項では、内定者研修の成功につながる会場選びのポイントを67つご紹介します。
最寄り駅からアクセスが良い会場を選ぶ
現地集合にする場合は、最寄り駅からアクセスの良い会場を選ぶことをおすすめします。土地勘のない参加者でも駅から迷うことなくアクセスできますし、交通機関での移動ストレス・疲労の軽減につながり、参加者の負担感を減らすことができます。
研修に必要な機材、備品の貸し出しができる会場を選ぶ
内定者研修ではプロジェクターやマイク、ホワイドボードなどの機材・備品を使用します。これらの機材をまとめて会場で借りられると、持ち込みで準備する手間・返却する手間が省けて効率よく運営ができます。
事前に会場に問い合わせてどのような機材・備品が借りられるかをチェックしておきましょう。
高速インターネット回線(Wi-fi含む)が利用できる会場を選ぶ
高速の光インターネット回線やWi-Fiが利用できる会場が望ましいでしょう。通信が快適であれば資料のダウンロードなどもしやすく、進行がスムーズになるうえ、参加者にとっても快適に過ごせるからです。
オフライン開催の場合はもちろん、オンライン研修やハイブリッド研修の場合は配信品質にも影響するため、重要視したい要素となります。
宿泊施設や食事場所に近い会場を選ぶ
内定者合宿として宿泊込みで研修を実施する場合、宿泊施設や食事場所に近い会場を選ぶとよいでしょう。異動にかかる参加者のストレス軽減にもつながるほか、移動費などの経費削減にもつながるためです。
また、研修会場・宿泊施設・食事場所が一体になっている研修型ホテル(カンファレンスホテル)を利用するのも良い方法です。各施設にシームレスに移動できるため時間を有効活用できますし、経費削減にもつながります。
懇親会が開催できる会場を選ぶ
内定者研修の会場選びでは懇親会が開催できるかも重要なポイントです。懇親会は内定者同士の交流を深める良い機会であり、先輩社員や管理職との交流によって内定者の会社理解を深めるきっかけにもなります。
内定者との関係構築によって内定辞退を防ぐ効果も期待できることから、多くの企業では内定式に懇親会を取り入れています。
懇親会の会場については、人数に合わせてビュッフェスタイル、お膳形式などの複数のパーティー形式から選べるところがおすすめです。また先に触れた「研修型ホテル」であれば、研修会場のほかに懇親会用のパーティー会場を備えているケースも多いため移動もスムーズです。
ロビーや休憩室など内定者が休憩しやすい設備のある会場がベター
ロビーや休憩室などが充実していると、研修と研修の間の休憩時間にリフレッシュしやすくなります。意欲的に内定者研修に向き合ってもらうためにも「憩いの時間」を軽視せず、内定者がリラックスして過ごせる場所があるかどうかもチェックしておきましょう。
スタッフのサポートが手厚い会場なら安心
スタッフのサポートが手厚い会場を選ぶことで、進行・運営がスムーズになります。
会場によっては企画段階から進行や室内レイアウトについて相談できたり、机や椅子などの設営・撤収をすべてお任せできたりするところもあります。
特に研修の開催準備・進行チームのリソースが不足している場合は、サポートをうまく活用することでスムーズな運営が可能となります。会場探しの段階でサポート範囲についても必ず確認しておきましょう。
内定者が快適に過ごせる研修会場をお探しならL stay & grow晴海へ!
昨今の内定者は素直でまじめな人、失敗を恐れながら最初から正解を求める傾向が強いといわれています。
こうした傾向から内定者は大小さまざまな不安を抱えているケースが多く、企業側はそれらを払拭する内定者研修を提供することが強く求められます。社会人に必要なスキルを補い良好なすべり出しをサポートできる研修内容を意識するとともに、準備段階で連絡をこまめに行い、内定者が安心して参加できる環境づくりに努められることをおすすめいたします。
また、内定者研修では内定者と研修開催担当者、講師のそれぞれが快適に過ごせる会場を選定することも成功の秘訣です。
当L stay & grow晴海は、内定者研修にも最適な大小の貸し会議室・宿泊施設・レストランが三位一体になった「研修特化型ホテル」です。都営地下鉄大江戸線「勝どき駅」から徒歩5分の好立地にあり、閑静な環境で集中して学びを深められます。
当館では企画段階から研修中、ご宿泊やお食事面に至るまでスタッフが研修担当者様を全面サポート。研修のスムーズな進行をサポートするとともに、企業様にとって大切な内定者様方をホテルクオリティのホスピタリティでおもてなしいたします。
また、当館では懇親会や二次会の会場・お料理についてのご相談も承っております。「内定者研修の会場を探している」という企業様はもちろん、「研修後に懇親会も実施したい……」といった場合にも、是非L stay & growまでお気軽にご相談ください。
東京の研修特化型ホテル|L stay & grow