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人事部に求められるコミュニケーション力を高めるには、共感力を鍛える!

2020.02.23

多岐にわたる人事部の仕事には、さまざまな能力が求められます。人事管理をするための法律を熟知していること、各人に応じた配慮をするためのこまやかな注意力を備えていることなど、幅広い方面にわたる能力です。日々変わる社会情勢を把握し、それに即した人材を見出す力も必要でしょう。

こうした仕事をこなすため、今、人事部にもっとも求められているのは、コミュニケーション力といわれます。ではなぜ人事部にコミュニケーションの能力が必要なのでしょうか。そして人事部のコミュニケーション力を高めるためにはどのようにすればよいのでしょう?

なぜ今コミュニケーション力?

人を扱う人事部の仕事。グローバル社会が進み、企業のダイバーシティが重要視される今、会社は多様な人材を抱えることになりました。さまざまな境遇、タイプの社員が在籍しているので、そういった人たちと渡り合えるだけの知識や能力が人事部には必要です。

そのため、従来どおりのステレオタイプな社員像を念頭においてのコミュニケーションではNGです。多種多様ということは、それぞれの社員のバックボーンが異なるということ。これまでどおりのやり方では、人事部の仕事は回っていかないでしょう。人間対人間で理解し合うために必要なコミュニケーション力が重要になってくるのはそのためです。

コミュニケーション力の高め方

コミュニケーション力は感覚的でもあり、一言ではなかなか言い表せない、あいまいな能力です。それを高めるには、単に知識を増やせば良いわけではありません。さらに研修で取り上げるには難しい分野でもあります。しかし、共感力を養うことで、コミュニケーション力もおのずと高まってくるのです。

共感力とは、相手に寄り添い、理解を深めるための能力です。これも一見漠然としたものに感じますが、実は、練習をすることで養うことのできる能力です。話し方や思考のコツを学ぶことで、共感する力を身に付けられます。

共感力を養うための研修とは

相手の話を受けての返答の仕方、呼吸の合わせ方など、具体的なレッスンを研修で行うことで共感力アップを図ることができます。

1.要約して返答する
共感を得るために、相手の話した内容を織り込みながら返答するというスキルがあります。相手の話を簡単に要約して伝えることで、相手にわかってもらえた、受け止めてもらえたという感覚を持ってもらえるからです。研修ではグループの中でこの1対1の対話を行い、聞いていた他の人からフィードバックしてもらうようにすると良いでしょう。

2.ミラーリングで話す
ミラーリングとは、まさに鏡のように対応するということ。話している相手のしぐさを鏡に映ったようにマネをしながら会話をするスキルです。ただし、まったく同じようにマネてしまっては、不信感を持たれかねません。あくまでもさりげなく、相手が息を吸ったら自分も吸う、相手が髪に手を触れたら自分は胸元に手をやるなど、似たような動きをするだけで十分です。

ミラーリングには、相手に自分と似ていると思わせる効果があります。人は自分と似た人に良い方向の興味を抱くことが多いようです。ミラーリングとは、単純にそうした意識を相手の潜在意識に刷り込むテクニックで、共感の醸成に役立ちます。

3.ノンバーバルな空気を読む
いわゆる空気が読めない「KY」では当然共感を生み出せず、コミュニケーション力があるとはいえません。相手をじっくり観察することで、表面的な言葉の外に潜む感情を読み取る訓練をしましょう。ノンバーバル=非言語のコミュニケーションを察することは、空気を読むことです。実際に発した言葉と感情との違いを判断できるようになれば、コミュニケーション力もアップします。

研修では相手の声音や顔の表情などから、本当の感情を読み取る練習をします。声のトーンには、意外と感情が出るものです。明るくハリのある声なら好感情、暗かったり語尾が下がったりは、概して不満や否定的な感情の現れといえます。

訓練次第で鍛えられるコミュニケーション力

コミュニケーション力は上述のように共感力を鍛えていくことで、向上させられる能力です。生まれつきや性格の違いとあきらめずに、鍛えて育みましょう。
今の時代の人事部に必要なコミュニケーション力は、繰り返しの研修で養っていくのがオススメです。

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