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論理的思考力を高める「ロジカルシンキング研修」とは? メリットや実施手順を紹介

2023.09.04

企業の成功には、複雑な問題に対して論理的に考え、的確な判断を下す能力が不可欠です。このような要素を高めるために、ロジカルシンキング研修が注目を集めています。研修型ホテルのサイトを通じて提供される「ロジカルシンキング研修」について、その基本と学び、ビジネスへのメリット、そして研修の実施手順を詳しく解説します。

ロジカルシンキングとは?

ロジカルシンキングは、論理的に考えながら本質を捉え、問題解決や意思決定を行うことを指します。これは感情や主観に左右されず、データや事実に基づいて論理的な分析を行ったり、それを的確に伝えたりする能力でもあります。

似た言葉に「クリティカルシンキング」がありますが、クリティカルシンキングは「今ある課題を客観的かつ多角的に見つめ直し、真に必要な課題を設定する」という考え方です。現在の課題(前提)を疑いながら仮説をたてなおす点はロジカルシンキングと異なる点となっています。

ビジネスでのロジカルシンキングの役割

ビジネスにおいては、ロジカルシンキングは効果的な意思決定や戦略立案に欠かせない要素です。
ビジネスの現場では複雑な課題に対して冷静に対処し、効果的な戦略を立てるためにロジカルシンキングが重要視されています。

また複雑な課題に対して論理的に分析し、最適な解決策を見つけることで、企業の競争力を向上させることができます。

ロジカルシンキング研修で身につくスキルは?

ロジカルシンキングはビジネスにおいて必須のスキルですが、誰しもが初めから身につけているわけではありません。そこで役立つのが、ロジカルシンキング研修です。

ロジカルシンキング研修では座学、ワーク、ロールプレイなどを通じてロジカルシンキングの考え方や方法を学び、自分のスキルに落とし込みます。
近年では新入社員や若手社員向けにロジカルシンキング研修を実施する企業も多く見られます。

ロジカルシンキング研修では、以下のようなスキルを学ぶことができます。

・論理的思考
……データや事実に基づいて論理的に考える方法を習得します。

・問題解析
……複雑な問題を分解し、要因や影響、本質を明確に理解する方法を学びます。

・仮説の構築
……問題解決に向けて仮説を立て、その仮説を検証するプロセスを学びます。

・効果的なコミュニケーション
……論理的な思考を他者に伝えるためのコミュニケーションスキルを磨きます。

またロジカルシンキングは、先述のクリティカルシンキングと合わせて学ぶケースも多いです。2つの思考法を学ぶことで、論理的思考で物事を分析して本質を捉えるとともに、客観的視点から課題の前提を考え直し、仮説を立てなおすスキルを身に付けられるでしょう。

ロジカルシンキング研修を行うメリットは?

ロジカルシンキング研修を受けると、多くのメリットが得られます。例えば、問題を分析して正確に把握し、合理的な解決策を見つける能力が向上します。また、複雑な状況でも冷静に対処するスキルを習得し、効果的な意思決定が可能になります。

【ロジカルシンキング研修のメリット】
・分析力が向上する
・筋道の通った主張ができるようになる
・バイアス(偏り)のない視点で全体を捉えられるようになる
・合理的思考が身につく
・問題解決能力がアップする
・提案力、コミュニケーション能力が上がる
・チームの生産性向上につながる

分析力が向上する

ロジカルシンキング研修で「問題の切り分け」「因果関係・相関関係の明確化」を学べば、分析力が向上します。これにより、業務上の課題について正確に理解し、適切な解決策を見出すことができるようになるでしょう。

筋道の通った主張ができるようになる

ロジカルシンキングでは「演繹的思考」「帰納的思考」という思考法が基本となります。演繹的思考とは「AならばB、BならばCなので、A=Cである」というふうに、複数の事実を組み合わせて結論を出す思考法です。

また帰納的思考とは、「Aの話題についてテレビで放送された」「AのことがSNSでトレンド入りしている」「つまりAは人気がある」といった共有項から結論を見出す方法です。

両者ともに「前提が間違っていると結論が正しくないものになってしまう」という面があるものの、ロジカルシンキングでは欠かせない思考法です。この思考法をベースに物事を考えられるようになると、筋道の通った意思決定やコミュニケーションが取りやすくなります。

バイアス(偏り)のない視点で全体を捉えられるようになる

ロジカルシンキングではバイアス(偏り)なく全体を俯瞰して捉えることも重要とされています。ロジカルシンキング研修でフラットに物事を考える練習をすることで、バイアスなく中立的な分析思考ができるようになります。

合理的思考が身につく

ビジネスでは合理性が重視されるシーンが少なくありません。ロジカルシンキング研修で「何が重要か」、つまり問題の本質を見極める合理的思考を学ぶことで、合理的な判断力が身につきます。

問題解決能力がアップする

ロジカルシンキング研修では問題の本質と原因を突き止めるためのフレームワークを学びます。研修で繰り返し問題の本質・原因を捉える練習をすることで、問題を根本から解決する能力が身につきます。

提案力、コミュニケーション能力が上がる

ビジネスでは異なる意見が対立する場合もありますが、ロジカルシンキング研修で「論理的な意見の組み立て」「筋道を立てた説明」をするスキルを身につければ、相手にスムーズに意見を伝えられるようになります。結果、意見の衝突が減ったり、物事を有利に進められたりすることも増えるでしょう。

チームの生産性向上につながる

ロジカルシンキングによってチーム全体が問題を正しく捉え、論理的思考で最善の解決策を導き出せるようになると、施策のムダや時間の浪費が減ります。また感情ではなく、合理的な判断をふまえたコミュニケーションが取れるようになるのも魅力です。
そうなれば結果的にチームの生産性が向上し、成果にもつながりやすくなるでしょう。

ロジカルシンキング研修の実施手順

ロジカルシンキング研修を実施する手順は以下のとおりです。一般的な研修の開催手順とほぼ同じですが、あらためておさらいしておきましょう。

1.課題の把握

まずは従業員の現状を把握したうえで、研修プログラムの目標や対象となる従業員の範囲を定めます。
新入社員の場合は新入社員研修に含めるのか、切り離すのかも検討しましょう。

新入社員研修に含める場合、日程によっては内容をコンパクトにまとめる必要も出てきます。一方、新入社員研修と切り離して別日に行う場合は、比較的自由度高く内容を設定できますので、目標に応じて決めるとよいでしょう。

2.カリキュラムの設計

ロジカルシンキング研修の目的、対象範囲が決まったら、カリキュラムを設計しましょう。
基本的にはロジカルシンキングの基本から応用までをカバーするカリキュラムを設計することが一般的です。

ただし、若手社員や中堅社員向けに行う場合は「仮説思考研修」「問題解決研修」というふうに、スポット的に一部の内容を学んでもらうケースもあるかと思います。
1つの内容について深く狭く学んでもらうことでさらなるスキル強化につながりやすいため、従業員の年次に応じて内容を検討するとよいでしょう。

カリキュラムのボリュームに応じて日程も決定していきます。

3.司会・講師と会場の選定

研修内容が決まったら、司会進行役や講師を選定します。外部講師を呼ぶ場合は事前に打ち合わせを済ませておき、スケジュールの確認・調整や報酬について確認を徹底しましょう。

会場選びについては内容が確定した時点で早めに押さえておくと安心です。貸し会議室のほか、泊りがけで開催する場合はホテルと貸し会議室が一体化した「研修型ホテル」を選ぶと便利です。

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4.研修の実施

研修当日は、あらかじめ作成したカリキュラムをもとに座学、グループワークやシミュレーションなどを通じて実践的なトレーニングを行いましょう。外部講師を呼ぶ場合も必ず自社のスタッフを配置し、参加者の反応や講義内容について記録を行います。

5.フィードバックと改善、次回への反映

研修終了後はアンケートなどで参加者からのフィードバックを収集し、結果を分析・検証します。
そして分析結果をもとにプログラムの改善を行い、次回の研修へ反映していきましょう。
PDCAを回しながら研修を開催していくことで、常にベストなクオリティの研修にすることができます。

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ロジカルシンキングは、問題解決や意思決定だけではなく、プロジェクトの計画立案や戦略策定など幅広いシーンで必要になる能力です。書籍などで学ぶことは難しいため、実践を伴うロジカルシンキング研修で学ぶ方法が効果的だといえます。
研修によって従業員のロジカルシンキング能力を高め、ビジネスの成果の最大化を目指しましょう。

L stay&grow(エル ステイアンドグロウ)では、企業様のロジカルシンキング研修にも最適な28室の貸し会議室をご用意しています。大小さまざまな規模の会議室がございますので、少人数から大人数まで幅広くご対応可能です。高速通信回線も完備しており、オフライン開催のみならずオンラインでの配信にもお使いいただけます。

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