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ダイバーシティ研修とは?必要性や実施メリット、開催手順を紹介
2023.09.04
企業の成長と成功には、多様な人材を尊重し活用することが不可欠です。こうした背景から、ダイバーシティ研修はますます重要性を増しています。
本記事では、「ダイバーシティ研修」が注目される背景や必要性、実施メリット、ダイバーシティ研修の開催手順についてくわしく解説します。
ダイバーシティ研修とは? 注目の背景と必要性
ダイバーシティ研修は、企業内において様々なバックグラウンドを持つ従業員同士が共に働く際に、互いの違いを尊重し理解するための研修プログラムです。
性別、国籍、年齢、性的指向など、多様な要素を含む従業員の違いをポジティブに捉え、協力し合う文化を醸成することを目指しています。
ダイバーシティ研修が注目されている背景
もともとダイバーシティという概念は1960年代のアメリカで生まれました。
日本では男女の雇用差別が課題となっていた1980~1990年代に認識されるようになり、1985年の男女雇用機会均等法の策定、1999年の男女共同参画社会基本法の策定と、「人権を尊重した雇用」およびダイバーシティの基本的な考え方が浸透していきました。
また2000年代には、ダイバーシティをマネジメントに組み入れる企業も増加しました。その背景には労働人口の減少、ひいては人手不足があります。
そして現在では、ダイバーシティに加えてインクルージョン(多様性を認め合い、平等に機会が与えられたうえで一体感を持って働いている状態)という概念もスタンダードになっています。
ダイバーシティ研修の必要性
人手不足が加速する中、昨今の企業には性別や年齢、障害の有無、人種、宗教、価値観といったあらゆる多様性を柔軟に受け入れ、組織を強化することが求められています。また誰もが差別されることなく、均等に活躍できる場を提供することも企業の使命です。
そのためには、自社の社員1人ひとりの“多様性への理解”を深めていく必要があります。
ダイバーシティへの知識、および多様性への捉え方や価値観については個人差があります。
ダイバーシティについての知識を研修で補完することで、理解を深め、多様性の尊重意識を育てることができるのです。
ダイバーシティ研修を開催するメリットや効果
ダイバーシティ研修を導入することで、企業は多くのメリットを享受できます。
・先入観や偏見意識を変えられる
・セクハラ、パワハラ予防につながる
・働きやすい職場環境になる
・企業イメージの向上
・創造や新たなアイディアが生まれやすくなる
それぞれくわしく見ていきましょう。
先入観や偏見意識を変えられる
ダイバーシティ研修を実施すると、個人の先入観、偏見意識の改革につながります。
研修で本人ですら気付かない先入観や偏見に気付かせることで多様性を受け入れる土壌が出来上がり、柔軟な考え方を持てるようになります。
多様性について理解することで、チームを組んで業務に携わる際も、協力してスムーズに成果を上げられるようになります。
セクハラ、パワハラ予防につながる
多様性について理解を深めることで、従業員同士のセクハラ防止につながります。これは男性から女性に向けたセクハラだけではなく、女性から男性、LGBT+Qの従業員に対する不適切な言動も同様です。
また、理不尽なパワハラについても同じことが言えます。
セクハラやパワハラが発生すれば企業が法的責任を問われる可能性もあるため、ダイバーシティ研修によって「自分と異なる他人への理解」を広く深める必要があります。
働きやすい職場環境になる
ダイバーシティを活かしたポジティブな雰囲気は、従業員の満足度や働きやすさにも繋がります。
すべての人が受け入れられ活躍できる職場は、心理的安全性(チーム内が安全であると認識できる状態)が保たれやすくなっています。こうした職場は意見の対立が生じても平和に解決しやすく、個々がのびのびと働けるためパフォーマンスも高まるのです。
企業イメージの向上
従業員全員がダイバーシティを意識して多様性を受け入れている企業は、対外的なイメージも良好になります。またダイバーシティ推進をアピールすることで、取引や採用活動においても優位性を確保できるでしょう。
創造や新たなアイディアが生まれやすくなる
ダイバーシティの考え方が浸透し、異なるバックグラウンドを持つ人々が協力し合うことで、創造的なアイディアや視点が生まれやすくなります。また、多様性を尊重する企業文化は従業員のモチベーションや忠誠心を向上させる効果もあります。
ダイバーシティ研修の開催手順は?
ダイバーシティ研修で扱う内容としては、女性、外国人、シニア、障がい者といった立場の人々の活躍推進に向けた内容となります。
それぞれ内容は異なりますが、実施手順は共通しています。実際の開催準備ステップは以下のとおりです。
1.ニーズの把握
はじめに、従業員の多様性に関する調査を行い、どのような研修が必要かを把握します。
多様性に関する意識や知識に応じた研修プログラムを組むことで、より効果的な研修結果を得られるようになります。
2.プログラムの設計
ニーズを把握したら、研修の目標やカリキュラムを設計し、プログラムごとのコンテンツを用意します。
内容に応じた開催日程を組み、進行順や時間配分を決定しましょう。研修対象者の決定に伴い、会場の選定も行います。
3.ファシリテーターの選定
研修内容が決まったら、開催日程に応じてダイバーシティ研修を担当するファシリテーター(司会進行役)や講師を選定します。外部講師をオファーする場合はスケジュール調整なども考慮し、早めに依頼をかけましょう。
4.研修の実施
研修はセミナー形式で実施するケースがほとんどです。座学に加え、ロールプレイなども適宜取り入れるとより理解を深めやすくなります。
またワークショップやグループワークを取り入れ、参加者同士のコミュニケーションを促進する方法もおすすめです。
5.フィードバックと改善
研修後は参加者からのフィードバックを収集し、プログラムの改善を行いましょう。PDCAを回していくことでより充実したダイバーシティ研修を開催することができます。
また、ダイバーシティ研修は「やって終わり」ではなく、実際に理解が深まっているかの効果測定を行うことで初めて意味を成します。
ダイバーシティ研修を終えての集団ミーティング、1on1ミーティングなどで研修の効果を確認し、さらなる他者理解につなげましょう。
ダイバーシティ研修を開催するならL stay & grow晴海へ
ダイバーシティ研修は、今後ますます重要性を増すことが予想されます。国際化や多様性の進展、労働人口の低下に伴い、企業はより多くの異なるバックグラウンドを持つ人材を受け入れる必要があるからです。
ダイバーシティ研修を積極的に開催することで、企業は多様性を活かした強力なチームを育成できるでしょう。
ちなみにダイバーシティ研修は半日開催で行われるケースも多いですが、企業様によっては「新入社員研修の一部として組み込みたい」「さらに深い内容を学んでほしい」などの理由で2~3日にわたって開催されるケースも多く見られます。
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