- Home
- 研修・会議 お役立ちコラム
- 研修のコスト問題!質を保ってコスト削減するポイント
Column お役立ちコラム
研修・会議お役立ち情報
研修のコスト問題!質を保ってコスト削減するポイント
研修を実施するにあたり、避けては通れないのが「コスト問題」。クオリティーは落とさずに、コストだけ上手に抑えたいところです。
そこで今回は、研修の質は保ちながらコストを抑えていくポイントについてご紹介します。ぜひお役立てください。
研修費用の基本的なコスト内訳
研修には様々な種類があり、実施スタイルも多様なパターンが考えられますが、まずは基本的に発生する費用について具体的にピックアップします。
1.受講者の交通費
日帰り・宿泊問わず、会場までの交通費がかかります。
2.会場使用料
自社の会議室ではなく、社外の施設で実施する場合は、会場使用料が発生します。
3.受講者の宿泊費(宿泊研修の場合)
宿泊をともなう研修の場合は、ホテルなどへの宿泊費がかかります。また、特に宿泊研修では懇親会を開催することも多いので、その分の飲食代も発生します。
4.講師費用
研修の講師料は、実績や人気度などによって金額が大きく異なります。また、講師の交通費、宿泊をともなう場合は宿泊費も必要です。
5.テキストや備品費
テキストを制作する場合も購入する場合も費用がかかります。テキストだけでなく、プロジェクター・マイク・ホワイトボードなど、研修で使われる基本的な備品の用意も必要です。
コスト削減のための重要な考え方
それではここで、研修コストを抑えるための重要な考え方をお伝えします。
それは、「研修全体にかかる総額で考える」ことです。
そして、その総額を研修の受講人数で割った「一人あたりの金額」に着目するのがポイントです。もしも急に受講者の中から不参加が出たときは、コストが上がったということになります。そのように「総額」から導き出した「一人あたりの金額」が、コスト削減のカギを握る指標です。
研修コスト削減の具体的方法5つ
「一人あたりの金額」を判断基準にし、研修コストを効率的に削減するための具体的な方法を解説していきます。大きく5つの方法が挙げられます。
1.外部の研修を活用
研修会社が開講している公開講座型の研修を活用します。できる限り職場から近い会場で催されている研修を選ぶことで、受講者の交通費と宿泊費・会場使用料・備品準備などを含めた運営費を大きく削減可能です。
一般的には、研修の目的に応じて最適な内容の講座を選び、その都度申し込むパターンが多く見受けられますが、年間契約を用意している研修会社もあるので検討してみてもいいかもしれません。受講するたびに費用がかかるのではなく、契約時に年間の費用を一括払いすることで、対象の研修を何度でも割安で受講できるようになるプランです。
2.講師派遣型で開催
受講者の人数が多い場合は、講師派遣型も検討してみましょう。一般的に講師派遣費用は、受講者の人数による変動がありません。受講者が何名であっても派遣費用は同額のことが多いです。
そのため、受講者の人数が多いほど「一人あたりの金額」が下がります。もともと社内で講師を養成するのであれば派遣の必要はありませんが、逆に養成するためのコストがかかるので、講師派遣型の方が効率的です。
ただ、講師による一方向の研修ではなく、グループワークやディスカッションなどもとり入れた研修を実施する際は、一度に受講する人数が多過ぎると研修自体の効果が下がってしまう可能性があるので注意が必要です。
また、研修内容のカスタマイズなど、追加費用が発生するケースも事前に確認しておきましょう。
3.貸会議室を利用
会場使用料はかかりますが、貸会議室を上手く活用できれば、結果的にコスト削減につながります。椅子・机はもちろん、プロジェクター・マイク・照明・ホワイトボードなどの設備や備品が整っている貸会議室が大半なので、わざわざ購入する必要がありません。また、貸会議室は駅近・好立地で集まりやすい場所にあることが多く、適した会場を探すことで交通費も抑えられます。「総額」を下げられるため、「一人あたりの金額」も低くなります。
さらに、施設によっては、午前と午後で午前の方が安い、平日と土日で平日の方が安いといった料金体系のところもあるので、日程の調整が可能な場合は事前の確認をおすすめします。
4.研修特化型のホテルを利用(宿泊研修の場合)
宿泊をともなう研修の場合は、研修に特化したホテルを会場にした方が、コスト削減しやすいです。必要な設備・備品が揃っていて購入しなくて済むのはもちろん、宿泊費・会場使用料・ケータリングなどを含む食事代がセットになっていることが多く、割安で研修を実施できます。
また、ホテルならではの懇親会付きプランが用意されていることもあるので、上手く活用しながら、高クオリティー・低コストを目指しましょう。
5.オンライン研修を導入
研修受講対象の人数が多く、グループワークやディスカッションのない講義型で実施できる場合は、オンライン研修(eラーニング)の導入もおすすめします。パソコンとインターネット環境が揃っていればどこでも受講できるため、受講者の交通費や会場使用料、資料印刷費などが大幅に削減でき、「一人あたりの金額」も大きく下がります。また、eラーニングを導入していれば、研修の予習・復習を受講者のペースに合わせてインターネット上で手軽にできて便利です。
ただ、オンライン研修だけではカバーできないことも多いので、集合研修と上手く組み合わせていくのもポイント。実際に、オンライン研修と集合研修を使い分けて実施する企業研修が増えています。
効果とのバランスを考え、上手なコスト削減を!
人材と企業の成長のため、積極的に取り組みたい企業研修ですが、やはりコスト面が悩ましい問題です。コスト削減の優先による質の低下や、コストが膨らんだことによる研修内容の妥協が起きるのは非常にもったいないこと。上手く効率的にコストを抑え、質の高い研修を実施していきましょう。
まずは、その研修の目的をしっかりと定め、目的を達成するための方法を選びとっていきます。効果とコストのバランスを考えながら、様々な方法を上手く組み合わせ、受講者の気持ちにも寄り添った「費用対効果の高い選択」を目指しましょう。